データファブリックとは? データマネジメント用語をわかりやすく解説



近年、多くの企業ではデータを軸にしたビジネス推進を行っています。
データを活用する上で、特に重要視されているのがデータ品質の向上と維持運用を行うデータマネジメントです。
この用語集では、データマネジメントやデータ活用に関する用語を解説しています。
また、データマネジメントの専門家として活動するNTTデータ バリュー・エンジニアが、データ活用のヒントもご紹介しています。

データファブリックとは

データファブリックとは、レガシーシステムやクラウドに蓄積されているあらゆるデータを統合するアーキテクチャのことです。

 

従来のデータウェアハウスを核としたデータ利用環境では、企業のあらゆる環境に存在するデータを物理的に一か所に集め、クレンジングや整形などの加工を施して、初めてデータを利用できる状態にしていました。データを利用できる状態にするために時間を要する上に、物理的にデータを準備しておく必要があります。

データファブリックでは、データウェアハウスのようなデータ利用環境を構築することなく、必要に応じてデータ統合し利用者に提供することができます。

 

データ統合の仕方には、物理統合と論理統合の2種類があります。

物理統合とは、実際にデータを統合して提供する方法です。

論理統合とは、物理的にデータを作成せず仮想的にデータを統合し提供する方法です。その意味では従来のデータ仮想化技術の適用範囲を拡大したものと捉えることができます。

 

データの仮想化が1つの目的のためにデータを統合するのに対して、データファブリックではそもそものアーキテクチャ自体があらゆるデータの統合を前提としている点が異なります。

なお、データファブリックが効力を発揮するためには、企業に散らばったデータの意味の可視化が欠かせません。

どこにどのような業務データが存在しているかを把握できて初めてデータファブリックが活かされるのです。

NTTデータ バリュー・エンジニアが考えるデータマネジメント

様々なビジネスシーンに応じて、必要なデータを素早く統合する「データファブリック」は、特にマーケティングや新しいビジネスドメインの探索などの環境変化が激しいビジネス領域において、意思決定に必要なデータ分析を短期間で実現するために、極めて有用な仕組みです。

 

データファブリックに期待されるスピード(必要なデータを統合するまでのリードタイム)を実現するためには、どんなデータがどこに格納されているかを、ひと目で見つけられるデータカタログが不可欠です。

 

また、データの中身を理解して、目的に合った内容であるかを判断するために、いちいち対象となるデータを開いて確認をしていたら、従来のデータウェアハウス(DWH)を設計するのと同じぐらい時間がかかってしまいます。

データファブリックで統合する対象となる元データに、データの定義を記載した「メタデータ」が配備されていれば、データ統合のためのリードタイムを大幅に短縮することができます。

 

NTTデータバリュー・エンジニアでは、短期的なサイクルで素早くデータファブリックを行うための環境整備として、メタデータの構築とデータカタログの導入を支援しています。

 

NTTデータ バリュー・エンジニアは以下の4点を重視して、お客様のメタデータ構築、データカタログ導入を成功に導きます。

1.データカタログ利用ユーザーの特定

2.ユーザーのデータ活用目的の把握と要件の定義

3.メタモデルの定義と、データカタログツールの選定

4.データカタログ運用チームの設立

 

 

メタデータの構築とデータカタログの導入は比較的新しい取り組みのため、どう進めたら良いか分からない企業が多いのではないでしょうか?

データマネジメントの専門会社であるNTTデータ バリュー・エンジニアは、これらの領域でも豊富なプロジェクトの経験と実績があります。

これまでの経験から、データカタログ導入の際の注意点や陥りやすい失敗の原因をまとめたアンチパターンを下記のセミナー動画でご覧いただけます。

 

 

 

詳細は以下をご覧ください。

 

 

 

>   セミナー動画視聴「データカタログ構築失敗の原因と回避策を解説!」
動画の続きはこちらからご覧ください。

 

>   データマネジメントを成功させるポイント

NTTデータ バリュー・エンジニアが考えるデータマネジメントを成功させる3つのポイントを紹介しています。

 

 

 

 

 

用語集一覧に戻る

関連ブログ