独立会社化10年目を迎えて

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

今年もウィークデイが残り少なくなってきました。

年末の繁忙期を迎えているにも関わらず、今年は毎年と違った心持ちで臨んでいます。
何とも明状し難い、問題意識と緊張感、それでいて落ち着いた感覚で周囲を見ています。

この10年間(コーポレート・ベンチャーで立ち上げてからは、約14年間)、『データマネジメント』という新たな事業を日本で成立することを世の中に示そうと、一心不乱に取り組んできました。

かつては、ビジネスユーザ部門の仕事でもなく、情報システム部門の仕事とも定義されていない、「自社・自組織のビジネスにおいて活用可能な状態(=情報資産)として維持するため、日々発生するデータの品質や精度を継続的に確保する営み」-データマネジメントの重要性をご理解いただくのに大変な苦労がありました。

そして今、10年あまりの歳月が過ぎて、随分と我々を取り巻く環境が変わってきつつあります。

個別の業務処理を楽にする(=効率化の)ためにシステムが部門最適で導入されてきて、データ運用ルールや組織が明確化されないままデータマネジメントが置き去りにされた結果「200歳の国民が生存している」といった社会生活にも多大な影響を及ぼしかねない状態になっています。

過去と比べて爆発的に大量化したデータの分散化や不整合を眼の前にして、もはや「改善に手をつけるしかない」「放置して逃げられない」臨界点に来ているのではないかと感じています。

少子化による国内消費者人口の減少や日本国外の新規参入企業との競争激化などの潮流を受けて、これまでの個別部門最適の考え方から、グループ会社やグローバル全体での/アップセル機会の見える化や抜本的なコストリダクションの推進など、全体最適化の必要性と必然性が確実に高まっています。
こうした経営からの要請に対して応えていくために重要な羅針盤になるのが、システムの中の“血液”である『データ』のマネジメントを的確に行い、企業・組織の重要な情報資産として活用することが求められるのは不可逆的な流れだと思います。

しかしながら、当社は「データマネジメントの重要性」について十分に社会に対して訴えられてきたか、データマネジメントを企業・組織の中の重要な「役割」(組織や制度を含む)として認められるように世の中への働きかけをちゃんとしてきたか、と問われれば、残念ながら努力不足だったといわざるを得ません。
私もできる限り講演や記事連載などでマーケットに対する情報発信に努めてきたつもりですが、そういうレベルでは、データを適切に取り扱う技術者やデータマネジメント関連サービスが市民権を得ることはできないと反省しています。

設立10年目を向かえて、企業理念である“Make IT Real Business”をさらに高く掲げて、「データマネジメントというマーケットを創っていく」という新たなチャレンジに挑戦していきたいと決意しています。

また、「データマネジメントを通じて、お客様の情報活用(=ビジネスへの貢献)を実現する」というミッションを常に念頭に置き、お客様のために組織・体制の増強を図っていきたいと考えています。
ここ数年、ずっと長年培ったデータマネジメントに関わるノウハウの標準化、フレームワーク化を進めてきましたが、こちらもさらに力を入れていきたいと思っています。

これまでの10年以上に、これからの10年の方がきっと面白くなると確信しています。
今後とも当社Realizeの成長に、ご期待いただけると幸甚です。