2011年を振り返って

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

光陰矢の如し、時の経つのがあまりに早すぎて、毎年ながら『1年が終わる』という実感が沸かないまま、年末業務最終日(28日)までびっちり打ち合わせが入ったスケジュールをこなしています。

本年は、3月11日に突然日本を襲い、被災地の方々の平穏な生活を根こそぎ奪い去ったのみならず、我が国全体をこれまでの日常から断絶させてしまった東日本大震災がありました。
また、日本企業の血のにじむ復活に向けた努力にもかかわらず、生産のサプライチェーンに甚大な影響を与えたタイの大洪水もまだ記憶に新しいのではないでしょうか。
ギリシャに端を発するヨーロッパ諸国の経済破綻のリスクは、いまだに、日本経済に暗く厚い陰を落とし、霧の中のような視界不良の状況が続いています。

また、今年は、スティーブ・ジョブズ氏、金正日氏など、経済・政治・文化の各分野において、歴史に名を残した人物たちがこの世を去ったことが印象的な年ではなかったでしょうか。
何かが次の時代に向けて変わっていく象徴的な節目の年ともいえるのではないかと感じます。

混沌とした社会的・経済的背景を受けて、日本のIT市場全体としても、海外発の新しいテクノロジーを横目に見ながら、言いようのない閉塞感にさいなまれている現状ではないかと私は感じています。

こうしたマーケット環境において、これも何かの巡り会わせか、当社リアライズは独立会社化後10周年を迎える節目の年でした。
厳しく、重苦しい日本のビジネス環境下でありながら、リアライズにとってはこれから先の10年を明るく照らしてくれる「確かな胎動を実感した年」となりました。
情報活用の大前提となるデータマネジメントに対するエンタープライズの意識が徐々にではあっても確実に、高まっているからです。

その一つの証左として、私が理事兼運営委員長を勤めさせていただいている(社)日本データマネジメント・コンソーシアムは4月に立ち上げて、この厳しい経済情勢下にも関わらず、約70社の会員企業が集まってくださいました。
製造業を中心としたユーザ企業のCIOの方々やシニアマネージャーの皆さんとディスカッションをしていると、明らかにユーザ企業のITに対する期待が個々の手続きや業務処理を効率化するためのツールではなく、各海外拠点でそれぞれの組成で独自に構築・運用されているシステムの中のデータの値の意味や粒度、横串で分析するための軸をそろえ、商品別の原価や在庫の変化の予兆、お客様の購買傾向などをヘッドクォーターのコクピットから把握して意思決定したい、というニーズに変わってきていると実感します。
情報活用の前提として、その中のデータが適切にマネジメントされた状態を整備・維持しないと活用も侭ならないため、データマネジメントに対して真剣に取り組むことで、これまでの「業務部門から言われたシステムを作って運用する、いわゆる社内情シス部門」から、「ビジネスに貢献するIT部門」に生まれ変わらないといけない-こうした危機感が先駆的なIT部門の中でも醸成されてきているのだと思います。

これまで我々が社内ベンチャー時代から数えて約15年間、一度もぶらすことなく提唱してきたデータマネジメントが徐々にエンタープライズに浸透し、着実に市民権を得るに従って、この経済情勢下でも当年度リアライズは過去最大の業績に成長することができる見通しが出ています。

1年前のこのブログで、大胆にも「データマネジメントが市民権を得るための社会的活動にも力を入れる」「これからの10年より、これからの10年はもっと楽しくなる」という発言をしましたが、実際にそうなってきていること、実績が伴ってきたことを大変うれしく感じております。

https://www.realize-corp.jp/blog/blog02-2-41/

新年のご挨拶や抱負については、またこのブログにて皆さまにお伝えしたいと考えておりますが、本年の振り返りと当社事業へのご協力・後ろ盾へ心から感謝の意を込めまして、本年最後のご挨拶とさせていただきました。

まだまだやりたいこと/やらねばならないことはたくさん、山のようにあります。
これから迎える新たな2011年も、リアライズをどうぞ宜しくお願いいたします。

2011年12月27日
株式会社リアライズ
代表取締役社長 大西 浩史