2012年、新しい年のごあいさつ

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

新年、あけましておめでとうございます。
昨年はリアライズにとって設立10周年を迎える節目の年であり、かつ、データマネジメント・情報活用に対するエンタープライズの取り組み機運が明らかに高まってきたと実感された年でした。

『せっかく多額の投資をして構築したシステムでも、その中の血液であるデータのマネジメントをしっかりと行わないとまったく活用できないものになってしまう』という自身のユーザ体験から、社内ベンチャーとしてこの事業を始めました。
様々な業界の様々なお客様に、商品、部品、顧客、組織、購買履歴、販売履歴、など、データにまつわる現場の課題を聴いて、それに対するソリューションを一緒に考えてきた、いや、教えていただいてきました。
何か特別なことをしてきたという感覚はまったくなく、お客様に育てていただいたユーザ基点のビジネスが当社の本質ではないかと再認識しています。
そして、『データマネジメント』というドメインとMake IT Real Businessという企業理念だけはゆるがず、ぶらさずに愚直に実践したことが当社の強みであり、多くのお客様からご信頼と評価をいただけている所以なのではないかと考えております。

情報活用の大前提となるデータマネジメントの重要性が徐々に市民権を得ていくに従って事業も拡大基調にありますが、苦しいときにも、うまくいくときにも、ビジネスは本当に「人」と「人」の出会い、そのご縁で成り立っているものと実感します。
これまで当社事業を支えてくださったお客様、社員・協業者の皆さん、株主・パートナーの皆さまに、言葉で言い尽くせないくらい感謝の思いで一杯です。
その「人のつながり」を今後も大切にするという信念を改めて誓い、これからの10年もその原理原則は変えずに事業に邁進し、お客様への付加価値を高め、お客様のビジネスのお役に立っていきたいと決意しております。

新しい年を迎える初日にあたり、今後の当社の中長期展望について、私は大きく3つの方向性を示しました。

1つ目は、「グローバルなデータマネジメントへの対応」です。
日本もアメリカもヨーロッパ諸国もそうですが少子化の影響で先進国はマーケットが縮小し、翻って新興国はかつての日本のように着実な成長を遂げ、日本企業は必然的にグローバルなマーケットに打って出て行かなければなりません。
お客様のITに対する期待も個々の手続きや業務処理を効率化するためのツールとしてではなく、各海外拠点でそれぞれの組成で構築、運用されているシステムの中のデータの値の意味や粒度、横断的な串刺しで分析するための軸をそろえ、商品別の原価や在庫の変化の予兆、お客様の購買傾向などをヘッドクオーターのコクピットから見て意思決定したい、と考えるようになってきています。
こうしたビジネスニーズは洋の東西を問わず、グローバルなエンタープライズにとって共通の課題として顕在化してきており、このタフなワークはまさに当社がこれまで異なる事業所間、システム間、マスタ間で統一的な意味や軸をデータに対して与えてきたことと他なりません。
実際にいくつか案件も出てきており、こうしたダイナミックな潮流に対応してグローバルなサポートを行える準備を進めたいと考えております。

2つ目は、「Integrated Valueの追求」です。
データマネジメントはエンタープライズITの根幹の存在であるがゆえに、お客様からよく「サービスを受けてから御社の良さがよくわかったけど、採用する前はわかりにくかったよ」と伺います。
それは大いに反省すべき点であり、我々が「点」でしかソリューションをご説明もしくは用意してこなかったからだと思います。
これまで10数年で、リアライズはデータマネジメントに係る方法論・処理ツール、ノウハウ・テンプレート、プロフェッショナリティ等を蓄積し、他社に真似できない強みをしっかりと磨いてきました。
しかし、今後はそれをお客様から見てわかりやすい「面」として、「統一された価値」として、システム面や経営・組織面におけるソリューションも統合した形でご提供していけるようにしたいと考えております。
つまり、ITツールも重要な要素として高所見地から見なければなりませんし、企業の中でデータマネジメントを実践し、「しくみ」として定着化させるためには、組織・制度やデータマネジメントに関わる人材教育なども視野に入れていかねばならないと痛感しております。

3つ目は、「データマネジメントの土壌づくり」です。
お客様からは相変わらず、「データマネジメントの重要さを経営陣や社内に理解してもらうのが難しい」というお言葉を伺いますが、「Garbage In, Garbage Out」をこれ以上繰り返しては企業ITのビジネス貢献度が著しく毀損してしまい、ひいては我が国の国力の低下にもつながると危惧しています。
これをブレークスルーするために2011年4月に(社)日本データマネジメント・コンソーシアム[略称:JDMC]を立ち上げ、約半年で約70社もの企業にご参画をいただくことができました。
様々なテーマで分科会それぞれが活動を開始し、定例セミナーでは毎回本音のディスカッションが繰り広げられ、この団体の活動がひとつの意義のある形になってきたことが確認できたうれしい初年度でした。
データマネジメントの考え方が普及・定着化、ひいてはエンタープライズにとって「当たり前の存在」になるためには、まだまだ多大な時間と労力がかかるものと思いますが、「データを企業・組織の重要な資産としてその価値を高めることが大切」という社会的文化の醸成に、引き続き貢献してまいりたいと考えております。

15年の長きにわたり、情報活用の大前提となるデータマネジメントの大切さを提唱し、お客様とともにこの地道な領域に取り組んできたリアライズは、これから将来にわたってもこのドメインのリーディングカンパニーとして、お客様のお役に立っていきたいと決意しております。
新年もどうぞ、宜しくお願いいたします。

2012年1月4日
株式会社リアライズ
代表取締役社長
大 西 浩 史