【リアライズ通信(201303)】

このコーナーは、リアライズ社長の大西が発信するブログです。最近の出来事や、今後のビジネスへの考えを綴っています。

 

いよいよ、この2012年度も後数日で終わろうとしています。
感慨に耽る暇も全くなく、大きなご提案案件の承認や間近に迫った新年度に発表するキックオフ資料、社事業のありたき姿に向かって縦横に張り巡らせた中期経営計画と戦略・施策についての幹部とのり合わせ、最終的な確認にいそしんでおります。
少しオーバーな語り口を許していただければ、過去と向かい合いつつ、未来について思いを馳せる、
一年の中でも最も重要で重圧のかかる時期だと改めて再認識します。

2012年度を振り返ると、改めて当社のデータマネジメントサービスに対するお客様からのニーズが
確実に高まってきていると実感しています。
また、当社としても、そうしたお客様のご期待に対応して、「データマネジメントのビジネス価値」
少しずつでもわかりやすくお伝えすることができるようになってきたのではないかと感じております。
このことは当社事業にとって大きな成果・前進であり、先にこのブログでも語った
『攻めのデータマネジメント』の具現化にもつながりつつあります。


その結果として、お陰様で2012年度は15%以上の売上拡大を見込めるようになりました。

さて、ここで少し話題を変えまして、私が理事兼運営委員長を務める日本データマネジメント・
コンソーシアム[JDMC]
のアニュアル・カンファレンスが3月13日に目黒雅叙園で開催されました。
本日は、その開催模様とそこから読み取れたこれからの潮流について触れたいと思います。

 

データマネジメント2013~ビッグデータを超え、経営価値を創出せよ!~
たった2年前に手弁当でボランティアの有志たちと始めたJDMCの活動でしたが、
この日は事前登録1,000名以上、ご来場いただいた参加者は650名に及び、大変な盛況ぶりでした。

第2回目のカンファレンスとなる今回は、新たにアーリーバードセッション(チュートリアル)が設けられ、私も

『データマネジメントとは何か? その必要性と本質を解説』と題して講演させていただきました。

どう見ても「面白そうな講演内容」とは思えないのですが(苦笑)、朝9時からの開始にもかかわらず、100名を超えるご来場をいただくことができました。
聴講いただきました皆さま、本当にありがとうございました。

午前中の二つの基調講演と合わせて合計14に及ぶユーザー企業によるセッション、12の専門ベンダー企業によるセッションで構成されており、ビジネスの上で情報を活用するための取り組み事例がこれだけ一堂に会するイベントは他にはないと自負しています。

素晴らしいコンテンツが揃ったので、これだけのご来場者に足を運んでいただけたのだとも言えますが、私が注目したいのは、「参加者の皆さんの目つきが去年よりずっと真剣さを帯びていた」点です。
立ち見のセッションが出たり、講演後にゲストスピーカーの方と熱心に話し込む参加者の方が多数いらっしゃるなど、データマネジメントに真剣に取り組む企業様がそれだけ増えてきているのだと、改めて実感しました。

また、今回のカンファレンスの講演ラインナップを俯瞰すると、大きく二つの流れがあるのではないかと読み取れます。

一つ目は、『どこで造って、どこで売ったら、グローバル全体として最適になるのか、そのためには部品や材料をどの国のどの仕入先から調達すれば利益率が最大化するのか』という経営者からの問い、要求に対して答えを出すためには、これまで調達は調達、生産は生産、販売は販売といった個別部門のシステム単位で生まれてくるデータを横串で意味的につながないと実現できません。
全社で共通的に見たい情報は何かを明確化し、そのデータの精度、鮮度、粒度などの品質を適切に維持しなければならないという命題が顕在化している、という流れです。

生活やビジネスのあらゆる場面にITが普及して、様々なデバイスから産み出されるデータこそ、人々が業務を行ったり、商品を注文したり、モノが移動したりする「行動の結果」を映し出す唯一の存在です。
グローバルに展開し、各地域で商品を造って、移動させ、販売している製造業様を中心に、モノやヒトの動きを従来の組織・システム単位に分断された状態から解き放ち、同じ行動を同じ行動として組織や地域、システムを超えて認識できるようにしたい、それによって実態(=データ)に基づいた事業判断を行っていきたい、という経営からの要請が確実に高まっている証左だと分析しています。

また二つ目は、そうした課題がある一方で、業務や生活の隅々までにインターネットが普及し、スマホやタブレットなどのデバイスの多様化が様々なタッチポイントでお客様の動きをデータで捉えられるようになりました。
このことは、これまでのリアルな取引では追えなかった顧客の「買い物体験」の輪郭やパターンをデータとして照射でき、把握・分析できるという画期的なパラダイムシフトです。
それらをマーケティングの強化や顧客満足度向上、解約防止などの具体的施策に活用していきたい、という「顧客視点」に立った取り組みが非常に多くなっている、という潮流です。

BtoCインターネットコマース市場は2011年で約8.5兆円、まだEC化率は2.数パーセントと伸び代が大きいことから、顧客データが自社内で適切に整備されていることが前提になりますが、顧客接点となる様々なメディアからのデータを活用することで、それをさらに加速させるチャンスが大いに広がっているということだと認識しています。
少子化でシュリンクする国内市場で生き残り、勝ち残っていくために「顧客視点」でお客様がどういう行動をなされているのかを改めて捉えなおさなければならない、という命題に多くの企業が直面しているのではないかと分析しています。

たとえば、商品が見つけやすく、その良さが伝わりやすいデータを作り出すことによって売上が伸びる、さにマネジメントされたデータそのものが価値をもつ時代になると私は確信しています。
クラウドやソーシャルなどの進化によりアプリケーションのコモディティ化は加速しており、ータの「器」ではなく「中身」「データそのもの」の価値が問われるようになることは当然の流れともいえるでしょう。

年度末という時期もあり、今回のブログでは当社の2012年度の振り返りと、JDMCカンファレンスからみ取れる大きなビジネスのトレンドについてお話しさせていただきました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。